2018年4月27日
福島県へ行ってきました
仕事の関係で福島県郡山市へ行ってきました。移動時間に本を読めるので、福島県ということもあり、原発関係の本を何冊か図書館から借りて、改めて原発のことを考えてみました。
「元原発技術者が伝えたいほんとうの怖さ 小倉志郎著」
元原発技術者の方が書いた本ですが、原発の内部はとても複雑で理解できる人は、ほとんどいないこと。また、作業も被爆の可能性がある中において行われるので、この上なく大変。しかも、電力会社の偉くなるような人や大学教授は現場に来ないので、現状把握ができていないこと等が書かれていました。
「検証 原発労働 日本弁護士連合会編」
高い被爆を伴う部分の仕事は外国の方にやらせているという記載が印象に強く残りました。
「地図から消される街 3.11後の言ってはいけない真実 青木美希著」
新聞記者の方の本。除染作業はいい加減に行われていたことや、住宅地から20m以内までを除染して問題無しといっていること等が書かれていました。
私が行った福島県郡山市は駅から出ると商業施設が建ち並び、震災の影響等、全然感じませんでした。しかしながら、原発から60km離れている郡山市においても、政府が避難指示を出していないにも関わらず、放射性物質がわずかに残り、避難するしないで家族や地域が分断されることも多いようです。
また、原発自体の作業もいつになったら終息するのか。人口減少社会に突入している日本において、放射能被爆という制約もある中、原発作業員は今後、確保できるのかも疑問に思います。
日本政府は再稼働を考える時、将来動向を見据えた上で、稼働を決定しなければいけないと思います。リスクはこの上なく大きいです。
│カテゴリ: │更新日:2018.04.27│