HOME > 老いる家 崩れる街
2017年7月7日
老いる家 崩れる街
「老いる家 崩れる街」野澤千絵著を読みました。不動産鑑定士にとって注目すべき内容が多く非常に良書です。
計画性なしに住宅が建てられることに歯止めをかけようとする本です。
都市計画設定が市町村ごとに計画されるので、全体として無意味だったり、緩和規定よって市街化調整区域に住宅が建築されすぎたり、都市部には必要以上に高層マンションが建てられたり、中心部の建て替えよりも郊外化がどんどん進んだり・・・様々な問題が指摘されています。
中古より新築住宅政策を優先する国、利潤追求をする不動産業者、高値で売却したい地権者、そのような方々により、無秩序に不動産が建てられていく・・・。
今後、人口が減少していく中において、都市デザインをしっかりと描かないといけない!!そう再認識させてくれる一冊で、非常に勉強になりました。
│カテゴリ: │更新日:2017.07.07│