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小中学校の統廃合が加速してますが

小中学校の統廃合が加速する流れが広がっています。

適正規模の観点からいうと望ましいことと思います。ある程度の人数で集団で学んだほうが社会性が身に付くでしょうし、いろいろな価値観をもった友達と出会い、個々の能力も成長していくからです。ジョン・デューイの名著「民主主義と教育」においても学校教育の役割を「子供たちの一人一人が、生れついた社会的集団の枠から逃れて、もっと広い環境に積極的にふれる機会を与えるように配慮することである」と述べており、より多様な価値観をもった人々との接触を求めています。

しかしながら、小中学校の統廃合は、いろいろなところで指摘されているように大きな問題を含んでいます。

まず、小学校が地域の行事等の中心となっており、統廃合により地域活性化に水を差すことになるということがあげられます。そして、小学校がなくなると、若い世帯がその地域に住まなくなり、地域の衰退に拍車がかかる傾向が強いです。

また、地域の小学校の生徒は、その地域の文化等を継承する役割を担っていると思います。個人の人生は自由であり、都会地や世界に羽ばたくことはいいことであると思いますが、その地域を守っていきたいと思う人も多いわけであり、そういう人の思いが犠牲になっていくのではないかと思います。

しかしながら、これからの人口減少社会。全ての地域が現状を維持できるわけではありません。どこの地域を中心として生かしていくのか、小中学校の統廃合と含めて考えていかなければなりません。

 

 

 

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